設立趣旨


文化財は私達日本人の大切な財産である。そして、それを守り後世に伝えていくことは、今を生きる私達の責任でもある。しかし、我国の文化財は、材質が紙や裂、木材などから成っているものが多く、脆弱であるため、適切な保存環境の整備と、安全に対する対策が必要である。

平成7年に発生した阪神淡路大震災は、文化財にも多大な被害をもたらした。そして、その反省に立ち返って、さまざまな問題点が提起されている。

我が静岡県では、東海大地震の発生が想定されており、阪神淡路大震災を教訓に、所有者、団体それぞれ個々だけでの災害対策ではなく、広く横のつながりを持った組織として、日常的且つ具体的な備えをとっていく必要がある。

我々有志は、地震やあらゆる災害、日常的な環境被害などから、文化財を守ることを目的として、文化財所有者(博物館・美術館・寺院・個人など)間のネットワークを形成し、共に、安全についての意識の向上を図ることとする。また、保存科学研究者、修理技術者とも連動しながら、来るべき日に備えて連絡網の整備や勉強会の開催、文化財用非難用品の確保、文化財台帳の作成などを行なう。また、日常的な文化財保存環境を整備するため、勉強会の開催、専門家の派遣、講習会事業などを行なうものとする。広く市民に対して文化財に対する関心と親しみを広めるため、文化財見学会、勉強会なども開催し、文化財保護の意識を高める活動も行うこととする。

このようにして、我々「文化財を守る会」は、災害時の文化財の安全確保を第一の目標として、災害救援活動とその備え、地域の文化財関係者や文化財に関心のある市民への教育推進、文化財環境の保全、国際協力活動などをおこない、広く公益に寄与するものとする。


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